脱☆年下系男子






 改めて、


 実感する。

 実感する。



 あたし、本当に怖いんだ。




「……そう、だよね。でも、あたしは心配だよ。あんたがいつか、潰れないか……って」


 悠空の声は震えていた。


 それが意味しているのは、あたしを心の底から想ってくれているってこと。





 もしかしたら、今、

  電話の向こうで、

   この電線をたどった先で、


 悠空はあたしを心配して泣いてくれてるのかもしれない。



「あり、がとぅ……で、も……い、えないやぁ……っ」


 気づけば、あたしはベッドの上で、布団に顔を押し込めて泣いていた。



 苦しい、苦しいよ……

 悲しい?辛い?切ない?


 あたしは、やっぱり……涙を堪えられないよ。




「ねぇ……今日、出かけない?」


 悠空は、あたしがワンワンと泣くのを、電話越しで鼻を啜りながら聞いてくれてた。


 何も言わずに。

「大丈夫」も、「頑張ったね」も言わずに。