悠空の優しい声が、
あたしの涙腺を、
きつく縛って強く我慢した、涙腺を、
いとも簡単に緩くさせる。
「……ううん、大丈夫だよっ」
「悠夢は、溜め込み過ぎなんだよ。お姉ちゃんでしょ?たった二人の姉妹でしょ?きっと、受け入れてくれるよ。」
分かってる。
分かってるんだよ、
お姉ちゃんはそういう人。
「あたし、知ってるよ?瑠梨姉とは遊んだことあるしね?だから、瑠梨姉なら受け入れてくれるよ」
傍にずっと居てたから。
生まれたころからずっと近くで見てきた。
お姉ちゃんはすごく優しい人。
「一緒に涙も流してくれるよ、きっと。そんな人じゃない?瑠梨姉は」
だからだよ。
だからこそ、言えない。
お姉ちゃんを傷つけちゃう気がして。
お姉ちゃんの涙を見たくない。
怖いんだ。
ただ、怖いんだよ。
「でも、ね?怖いや……」
あたしが出した声は、思ったよりも震えていた。


