渉くんに会いたいな。
こんな気持ち、恥ずかしくて言えないなぁ。
あたしは駅前の可愛いアクセショップの窓を鏡にして、自分を見る。
ああ、良かった。
全然可笑しく……ないよね?
「はぁ」
なんか、喉痛いな。
なんでだろう?(笑)
あたしはバッグの中からのど飴を出した。
家に出る前に一つ、お母さんに渡されたんだよね。
「喉痛くなるでしょ?」
「ふぅ」
喉にスーッと冷たい空気が入る。
あたしは胸に手を当てた。
[ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ、]
少しずつ速くなる鼓動。
[ドクドクドクドクッ]
……早く、渉くん来てほしいな。


