「キーンコーンカーンコーン」
校舎にチャイムが鳴り響いた。
「「「さようなら」」」
その言葉で、もう放課後。
あたしは未だ暗い気分のまま、けれど一生懸命気分を上げていた。
「じゃあね、瑠梨」
「うん、また明日っ!バイバーイ」
部活へ向かう和葉に手を振ると、あたしは下駄箱へと急いだ。
あたしは部活には入ってないため、そのまま家に帰る。
今日は早く帰って寝たかったから、あたしは早歩きをした。
「はぁ……」
靴を履きながらため息をついた。
もう誰もいないんだし、強がる必要はないよね。
一気に力が抜けて、あたしの顔は曇りを増す。
……となると思い出すのは、たった一人のこと。
「……守、先輩っ……」


