「あ、そうね♪ごめんね、引き留めちゃって。知らなくってー」
なんだこの、母のテンションの変わりよう。
若干引きながらも、立ち上がり息を吸う。
「あ、あ、あ、あ」
「え、お姉ちゃん?また叫ぶの?」
悠夢はあたしに話しかけてきた。
「え?うん。だって、そうしないとおかしくなる」
「いや、叫ぶ時点でおかしいって」
「あ、瑠梨。お父さん、起こしちゃっていいからね」
「はーい」
さっきとは正反対のことを言うお母さん。
きっと、デートだと知ったからだろうな。
今普通なのは、悠夢だけだな。
「では!」
あたしはもう一度大きく息を吸う。
「あ、あ、ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「うるさいー!」
悠夢は耳を塞ぐ。
あたしはそんなこと気にせずに叫びながら走って自分の部屋に向かった。
「なんだ?」


