しかし、驚くのはお父さん。
「お父さんはやっとの休みなの!起こしちゃったらどうすんの?」
「はい、ごめんなさい」
「ごめんじゃない!」
「じゃあなんて言えばいいのー!?」
疲れてるのかな?
お父さんはあんなうるさい声にも起きなかった。
きっと、お母さんが心配するようなことはないだろう。
「お母さん、もうよろしいでしょうか?」
朝7時から起きていたものの、叫んだだけで3時間が過ぎ、そこまで用意出来ていない。
デートには遅れたくない……。
例え、相手が鬼でも。
「はあ!?あんた、全然反省してないじゃない!!」
やっぱり、お母さんがキレた。
すると、朝食を食べている悠夢が笑いながら、
「お姉ちゃん、今日デートなんだよー」
なんて言いやがった。
「ぬわっ!?何言って……」
「うっそーー!!え、そうなのー?」
あたしは俯いていた顔を上げて、慌てて口を挟もうとした。
しかし、お母さんの高い声によって遮られる。


