「てかどこ行くのー?」
「分かんない。今日の帰りに言われたから」
「急だなー」
悠夢は笑いながらバッグを服に合わせていく。
「じゃあ、どこ行ってもいいようにしないとね」
「うん」
あたしは微笑みながら返事をした。
ふとクローゼットに目を向けると、奥の方になにかあった。
「あれ、なんだろう」
その〝なにか〟に気になったあたしはベッドから降りて、クローゼットに近づく。
「なにしてるのー?」
「なんかあるの」
あたしは奥にあるなにかを手に取った。
「あ、」
これ……
「どうしたの?」
悠夢も、バッグ選びを止めてベッドを降りた。
「あたし、決めた」
あたしはそのなにかを持って、悠夢の方を向いた。
「あ、お姉ちゃんそれ……」


