「明日ー」
そう呟くと、見ている方向を渉くんから家に向けた。
「はぁ」
疲れちゃって、思わずため息を吐く。
明日はデートかぁ……
デート………
「デート!?」
もう何度目だろう、この単語を叫び、驚くのは。
でも、冷静に考えても驚いてしまう。
だってあたし達は付き合いたて。
だから、明日が初デート。
そう、初……
「初デート!?」
また叫んでしまった。
ここ、住宅街なんだけどね……。
でも、いや、やっぱ、それは……
初デートなんてめちゃくちゃ大事じゃん!
なんであんなサラッと言えるかなぁ、渉くん!!
あたしは急いで家に入って、自分の部屋に閉じ籠った。
そして、部屋のクローゼットをすごい音をたてながら開く。


