けど、あたしの顔を見ると、また顔を赤らめながらフイッと背けた。
「ふふふっ」
あたしは空いている左手で口を押えながら笑った。
「笑うなってば。俺はただ驚いただけで……」
「驚いたら顔って赤くなるんだ?」
「……うるせぇ」
渉くんは、空いている右手であたしの頭を軽く押した。
「いったー!」
後ろに倒れかけたあたし。
頭を左手で擦った後、渉くんの頭を左手で軽く叩く。
「なにすんだよ!」
「仕返しだぁー!(笑)」
なんて言いながら、叩き合いながら二人でのろのろと歩く。
叩き合ってるけど、楽しくて笑ってしまう。
「っていうか、さっき〝俺〟って言ったよね?ね、言ったんでしょ?言ったんじゃーん!」
なんてしつこく言ってみると、言葉がなかったのか渉くんは、
「……ばーか」
「はあ!?そんなこと言う方が、ばーーか!」
いきなりでムカついてそう言った時、二人の視線が重なった。
なんだか可笑しくなっちゃって、あたし達は笑い合う。
それから、あたし達はそのまま帰って行った。
そして、
言い合いしながらも、家に着くまで
手を離すことはなかった。


