「ルーリちゃん!」
「あ、渉くん」
校門のところにいつものように渉くんが立っていた。
でも、すごく久しぶりに感じる。
だって昨日は立ってなかったし、ケンカしてたし。
「帰ろっか」
「うん!」
ああ、懐かしいなぁ。
なんて思って、泣きそうになる。
今日は泣きそうになってばかりだ。
二人であたしの家の方向に歩きはじめる。
やっぱり二人が落ち着くな。
あたしの右側にいる渉くんの顔をチラ見してから、少し笑った。
その時、あたしの右手に温かい何かが当たった。
その何かはあたしの右手を少し握った後、そっと離れて行った。
「え?」
驚いて渉くんの顔を見ると、渉くんの顔が少し赤らんでいた。
これ……絶対渉くんの手だよね?
も、もしかして……
手、繋ごうとしてる?
一気に熱くなるあたしの顔。


