「あ、じゃあまた」
「うん、じゃあね」
話が丁度終わった時に下駄箱に着いたあたし達は、そこで別れることになった。
あたしは守先輩に手を振ると、笑顔で自分の靴箱に向かう。
「さよなら、俺の好きだった人」
後ろからそんな声が聞こえた時、あたしの顔から笑顔が一瞬で消え、泣きそうになった。
ぎゅっと唇を噛み締める。
すごく悲しそうな声だった。
想っててくれたのが感じられた。
守先輩の気持ちが伝わってきていたその言葉は、何度も頭の中でリピートされる。
「……ありがとう、ござ、いました…」
小さい声でそう言うと、靴を履いて校門へと歩いて行った。


