その姿に不純だけどドキドキしながら、あたしは何度も首を横に振った。
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「あー……やっぱりカッコいい……」
これぞ〝先輩〟って感じ。
昼休み、教室の端の方で和葉に言う。
「あー、はいはい。何十回も聞きました」
あたしの言葉を適当に受け流す和葉。
ちょっとムッとしながらも続ける。
「あれが、あたしの好きな先輩なんだよ」
そう、あの姿こそ。
あたしが好きな、先輩の外面(かお)。
「…………。」
『人には外面ってもんがあるんだよ。』
ふと、渉くんの言葉を思い出した。
『……守だってそうだよ。』
……そうなのかな?
本当に、あれは嘘なのかな?


