脱☆年下系男子






「誰と……勝負してたんですか?」


「そりゃあ……渉かな」


「あっ……」


 そんなことがあったんだ……。



「あの、守先輩」


 協力してくれた先輩だから、付き合うことを言った。

 協力してくれた優しい先輩だから、言うの。



「本当に、ありがとうございました……!」


 あたしは思いっ切り頭を下げた。




 こんなにも想ってくれていたヒトがいたこと。

 すごく嬉しくて、涙が出て。



「ううん、俺はなにもしてないよ。だからー……頭上げなよ」


「いいえ!だって、だって……」



 こんなんじゃ表せないくらいなんだよ。

 ありがとうじゃ、足りないくらいの感謝なんだ。



「……ふふっ」


 守先輩はいきなり笑い始めた。


 真剣な話なのに笑い声が聞こえて、あたしもほんの少し頭を上げてしまった。



 守先輩は腹を抱えて笑っている。



「あ、の……せんぱっ」


「面白いなぁ、畑って」