脱☆年下系男子






「じゃあまぁ、邪魔者は失礼しようかな?」


 ほんの少し話した後、男の先輩はそう言った。




「おう、じゃあな」


「さ、さようなら」



 もう帰っちゃうんだ……。


 あたしのことをルリちゃんって呼ぶのはムカつくけど、良い人そうだなと思ったんだ。



「うん。……あ、ルリちゃん、俺の名前知ってる?」


「知るわけないじゃないですか」


「…もっと優しく喋ってよ~」


 男の先輩はそう言って笑うと、一言。


「三尾風。よろしくね」


「あ、はい……」



 三尾先輩はまたニッコリと微笑み、背中を向け、下駄箱とは反対方向に歩いて行った。



 きっと、あたし達に気を遣ってくれたんだろうな。



 今度会ったら、あれだな。

 「きつい言い方でごめんなさい」って言わなくちゃ。




「さ、行こうか」


「はい、先輩」


 あたしと守先輩は、横に並んで下駄箱に向かった。