脱☆年下系男子





 そんな声が聞こえた後、目の前にいる男の先輩の頭が下がった。



「いってぇー!いいじゃん、ちょっとからかっただけだって」


 そう頭を抱えながら言うと、先輩は後ろを向いた。



 何が起こったか分からなかったのは、一瞬。



「嫌がられてんじゃん、止めろよ。」


「守、せんぱ、い?」


「ん?おぉ、畑」



 驚くあたしに、男の先輩を睨みながらも、あたしには微笑む守先輩。

 ついでに、頭を抱えて痛そうにしながらもニヤニヤ笑っている男の先輩。




 えーっと、これは……?


 なんとなく考えてみる。



 あ、そっか。


 今、守先輩はこの先輩を叩いたんだ。

 だから、この先輩はこんな痛そうにしてるんだ。



 今の状況は分かったんだけど……



「なんでここに?」


「ああ、畑、話あるんだろ?だから、聞きに来た」



 あ、この先輩に聞いたんだ。

 そこは感謝しないとね。



「ありがとうございます」


 男の先輩に、あとはわざわざ来てくれた守先輩に向けて言った。