脱☆年下系男子





「あ、はい。瑠梨ーっ!お客さーんっ」


 あたしが呼ばれた。




「はーい!今行くー!」


 あたしはその〝お客さん〟を見ずに、急いで準備した。


 そして、荷物を入れた鞄を持って和葉にさよならを言うと、ドアの方へと向かった。



「すいません、どなたです、か……」


 顔を上げて、やっと見えたヒトは……



「さ、最悪」


 今日、守先輩の教室で会った男の先輩だったのだ。




「うっわー、ひどー!」


 なんて笑うヒト。



「何か用ですか?」


「ルリちゃんって呼んだら怒られるからさ、今フルネームで呼んだんだー……ってね」


 あー、ムカつく。

 なんなの、この人。



「で?なんですか?」


「特になにも!」


「………」


 帰ろう。



 そう思い、さようならと言おうとした時、



「さよ……」


「おい」