脱☆年下系男子





 守先輩は頭を深く下げた。



「えっ……」



 当然、驚くあたし。


 隣にいる和葉も驚いている。

 ってか、周りの人も驚いている。



「え、ちょ、どうしたんですか。い、いきなり……」



 慌てて「頭を上げてください」と言った。



 守先輩は頭を上げると、申し訳なさそうに言う。


「昨日、俺の弟の渉が酷いこと言ったんだってな。……本当に、ごめん」



 ……あぁ、それか。


 もしもこれが外面だったとしても、やっぱり、守先輩はカッコいい。

 弟のために謝るなんて。



「い、いえ……あたしだって悪かった……だろうし」



 本当は100%あいつが悪いと言いたかったけど、守先輩の前、そんなこと言えない。


 それに……八つ当たりみたいにしたのはあたし。

 あたしも少しは悪いと思ってるから。



「でも、本当にごめん。渉にも言っといたから。」



 守先輩は何度も謝った。