「……ま、いいさぁ」
俺が謝ると、風はすぐに笑顔になった。
そう、風はすごく単純で、楽観的な性格。
謝ればそれ以上怒ることはないし、褒めればすぐ調子に乗る。
そういう所は、はっきり言って尊敬してる。
だって、素直だから。
感情を無理せず出せるし、人を差別したりしない。
ある意味カッコいいじゃん?
でも、信じやすいから、よく騙されてるんだよな。
「で?なんかあったん?」
俺の隣に来てそう聞く風。
「まあな。そうじゃなきゃ、ここに来ねぇって」
だってここは、落ち込んだ時に行くスポットだから。
「だよな。今日、お前なんか暗かったし。だから、俺はここに来たんだからさ」
やっぱり分かってるんだな、俺のこと。
「言えば?俺だったら誰にも言わないし、言ったらちょっとは気が楽になるしさ」
風は背伸びをしながらそう言った。
「……そうだな。」
本当、良い友達を持ったと思うよ。
俺も風と同じように背伸びをすると、昨日の話を、畑への想いを、今の気持ちを、考えていることを全て話した。
涙はもちろん、堪えながら。


