脱☆年下系男子






「……ま、いいさぁ」


 俺が謝ると、風はすぐに笑顔になった。



 そう、風はすごく単純で、楽観的な性格。

 謝ればそれ以上怒ることはないし、褒めればすぐ調子に乗る。


 そういう所は、はっきり言って尊敬してる。


 だって、素直だから。

 感情を無理せず出せるし、人を差別したりしない。


 ある意味カッコいいじゃん?

 でも、信じやすいから、よく騙されてるんだよな。



「で?なんかあったん?」


 俺の隣に来てそう聞く風。


「まあな。そうじゃなきゃ、ここに来ねぇって」


 だってここは、落ち込んだ時に行くスポットだから。



「だよな。今日、お前なんか暗かったし。だから、俺はここに来たんだからさ」


 やっぱり分かってるんだな、俺のこと。



「言えば?俺だったら誰にも言わないし、言ったらちょっとは気が楽になるしさ」


 風は背伸びをしながらそう言った。



「……そうだな。」


 本当、良い友達を持ったと思うよ。


 俺も風と同じように背伸びをすると、昨日の話を、畑への想いを、今の気持ちを、考えていることを全て話した。



 涙はもちろん、堪えながら。