脱☆年下系男子






風のちんぷんかんぷんな予想は無視して、なんで畑が教室に来たのかだけを考えた。



 なんかの用事か……?

 なんの……?




「おーい、聞いてんのー?」


「……その子、どこ行ったの?」


「お、やっぱり彼女なんじゃ……!」


「どこ?」


 俺は半分キレながら、風に訊ねた。



「……さあ?」


 風もキレたのか、とぼけて見せた。



「さあ?って……どこ行ったか聞いてんだよ」


 俺は視線を空から、俺を睨んでいる風に移した。



「だーから!知らねーよ。なんか怒って行っちゃったし?……てかさ、なに怒ってんの?何があったか知んないけど、俺に当たるな」


 腕を組んだ風。

 こいつは怒ってる時に腕を組む癖がある。



「……悪ぃ。」


 俺が怒ったのは、失恋の傷が癒えない俺に、風が俺がフラれた畑を俺の彼女だなんて言ったからだ。


 でも、風は何にも知らない。

 俺と畑のこと、何も。



 だから、こう言われるのも仕方ない。

 それに怒るなんて、俺って……。