いきなり屋上のドアが開いて、俺は振り返った。
「ちーーっす♪」
「あ、風(ふう)」
屋上に来たそいつは、おれにピースして笑った。
三尾(みお)風。
髪は茶色に染めてて、少しチャらい。
バカで単純な……バカ。
そして、俺のクラスメイトであり、一番の友達でもある。
「どしたー?お前、屋上嫌いじゃん」
風は高所恐怖症だし、寒がり。
だから、この高いし寒い屋上は嫌いだと前に言ってた気がする。
「あー、やっぱさみぃ……。」
そう言う風に俺は心の中でツッコんでしまった。
「いや、もう夏だから」
「うっさいなぁ」
え、なんで風から返答がくるわけ?
「な、なんで俺がツッコんだの分かったんだよ?」
こいつ、実は超能力者だったりして……
「いや、声に出てましたから」
というわけではなかったようだ。


