次の日。



 悶々とする悩みは無視して、学校へと向かった。



「おはー、瑠梨」


「あ、和葉(かずは)。おはよー」


 校門のところで、あたしを待ち構えてたらしい親友の和葉が、携帯片手に話しかけてくる。



「ねぇ、和葉。聞いてー」



 早速昨日の話をしようとしたら。



「畑」


 後ろから声を掛けられた。


「え?」



 あたしは振り向いた。



 そこには……


「守、先輩……」



 険しい顔の守先輩がいた。



「ど、どうしたんですか……?」



 フラれた後、初めての会話。


 あたしも守先輩も、気まずくて避けていたから。


 なんとなく、緊張する。


 すると、



「ごめん!」