脱☆年下系男子





「ゆう、む……」


「あ、ごめん!そ、そんな名前なんだね。へぇー」



 悠夢は、慌てたように早口でそう言った。



「悠夢?もしかして、知ってる人?」


「はぁ?し、知らないし!ってか、どうして知り合ったの?」



 悠夢の反応に困惑しながらも、話を振られ、あたしはそのまま流した。



「あのね、あたしの学校にか、彼氏のお兄さんがいて。本当はね、そのお兄さんが好きだったの。まぁ、フラれたんだけどね。そしたら、何故か家に彼氏が来て……」


「へ、へぇー、そうだったんだ。そこからかぁ……」



 悠夢は何度か頷きながら聞いていた。




 あ、なにもなかったみたい……。


 いつもと同じ悠夢を見て、あたしはほっとした。



 きっと、さっきのは何かの勘違いだ、多分。






「ってか、もうそろそろ行かないと」


 あたしが思いだしてそう言うと、悠夢の顔色が変わった。



「きょ、今日あたし日直だった……」


「あーあ、ヤバいね」


 ちょっと意地悪のつもりでそう言うと、悠夢は慌てた表情をした。