脱☆年下系男子





 一瞬、二人の動きが止まった。



「……あ」


 ヤバい。

 めっちゃ噛んだ……。



 あたしは恥ずかしくなって、手で口を覆った。




「……ぷっ」


「っ!」



 渉くんは噴き出した後、お腹を抱えて笑い出した。


「なっ、そんな笑うなー!」


「え、だ、だって……ルリちゃん、かみすっ……ははは」



 は、恥ずかしい……。


 あたしは、自分の顔が温かくなっていくのが分かった。




 そんなことに、ムカつきながらも喜びを感じている。


 それは、渉くんと居るからだろう。





「で、でも……本当に渉くんが、彼氏なの?」


 あたしは、鞄で隠していた顔を少し出して、渉くんを見つめた。



 渉くんはニコリと意地悪に微笑んで、


「当たり前でしょ」


 と言った。