「ふふっ、よくできました」
渉くんは、あたしの頭を撫でた。
それじゃあまるで、あたしが子供みたいじゃんか。
「なにそれ。……なんかムカつく!」
「はいはい、分かったから」
「あー、もう!」
言えば言うほど、あたしがバカになっていってるみたいじゃん。
すごいムカつくんだけど!
「ぜーったいに負けないからね!」
あたしはベンチから立ち上がって渉くんを指さして言った。
「え、もう負けてるじゃんか。僕のこと、好きになったんでしょ?」
「うっ……それは言うなぁ!」
なんだその、上から目線は!!
「あーあ、彼氏に対してそんなこと言うなんて……」
………………。
…え、今、なんて言った?
驚きすぎて、あたしは固まってしまった。
「どうしたの?」
「今、かかかかかか彼氏って言った?」


