脱☆年下系男子






 あたしがどんなに弱くて子供だったか知ったくせに、離れていかなかった。

 今だって、やっぱり傍に居てくれている。


 あたしのダメな部分を受け止めてくれている。





「だから、やっぱりこのままじゃダメだと思ったんだ。絶対に、ルリちゃんから離れてなんかいかないって。僕は、僕は……」




 ああ、そっか。


 タイプとか、理想とか。

 どうでもいいんだ。


 決めつけていた。

 絶対に年下を好きにはならないって。


 恋って、どうなるか分からないのに。

 どんな人を好きになるとか、どんな恋をするとか。


 全然分からないじゃない。


 分かったことなんてなかったのに。

 なんで決めつけてたの?



 一番大切なもの、あるでしょう?




 どんな人でも気づいてくれなかった。

 どんな人にも見せなかった。


 自分が誰にも見せない弱い部分。

 本当の自分。



 それを見せられる人。

 そして、受け入れてくれる人。



 それが、渉くんだった。