あたしがどんなに弱くて子供だったか知ったくせに、離れていかなかった。
今だって、やっぱり傍に居てくれている。
あたしのダメな部分を受け止めてくれている。
「だから、やっぱりこのままじゃダメだと思ったんだ。絶対に、ルリちゃんから離れてなんかいかないって。僕は、僕は……」
ああ、そっか。
タイプとか、理想とか。
どうでもいいんだ。
決めつけていた。
絶対に年下を好きにはならないって。
恋って、どうなるか分からないのに。
どんな人を好きになるとか、どんな恋をするとか。
全然分からないじゃない。
分かったことなんてなかったのに。
なんで決めつけてたの?
一番大切なもの、あるでしょう?
どんな人でも気づいてくれなかった。
どんな人にも見せなかった。
自分が誰にも見せない弱い部分。
本当の自分。
それを見せられる人。
そして、受け入れてくれる人。
それが、渉くんだった。


