脱☆年下系男子





 怒られても、呆れられても、あたしの本当の気持ちは知っていてほしいから。


 あたしは泣くのを必死に堪えて最後まで言った。




「……それだけ。本当に、」



 あたしは顔を上げて、渉くんを見つめて、


「ごめんなさい!」



 思いっきり頭を下げた。



 あたし、今度は素直になれたよ……?

 もう、どうなったって後悔はしないから。


 しない、から……っ




「ルリちゃん……」


 下を向いて歯を食いしばるあたしの目元に、渉くんの指がサラッと当たった。




「っ……」


「泣かないで、ルリちゃん」


「泣いて、ないもんっ……」


「……ふふっ、素直じゃないなぁ。」



 渉くんはそう言ってあたしの肩に自分の腕を回した後、そのまま自分の方に引き寄せた。


 あたしのドキドキバロメーターは一気にMAXに。



「素直だもんっ。……少なくとも、今は」


「そうだね、今は凄く素直かも。でも、それが逆に気持ち悪い」