脱☆年下系男子






 あたしが端の方に座ってるのにもかかわらず、渉くんも端の方で座っているんだから。



 この隙間があたし達を気まずくさせているのか、お互い喋らない。






 あー、このままじゃダメだ。




 ねぇ、あたし?



 ちゃんと言おうって、決めてたじゃない。



 でも、やっぱり渉くんを目の前にすると口が思うように開かないんだ。


 さっきまですごい勇気があったのに、今は怖くて仕方ない。



 ……けれど。


 前と同じようになるのは嫌だもん。



 強がって相手を傷つけたり。

 本当の想いを伝えずに後悔したり。


 そんなことを経験して、あたしは決めたの。



 素直になって、想いを伝える。




 好き、とか嫌い、とか。


 全然分からないの。



 渉くんのこと、あたしは好きなのかもしれない。


 でも、まだ分からないから。


 好きなのか、そうでないのか。