「ねえ、渉くん。公園で話そう?」
あたしは渉くんから離れて、そう言った。
やっぱり、きちんと話したいもん。
「あ、うん」
来た道を少し戻ると、公園があった。
あたし達が何度か来ていたあの公園とは、少し違う。
噴水とベンチがただあるだけの、大人な感じの公園。
でも、少し活気がなくて寂しそうにも感じた。
あたしは渉くんの後ろを歩きながら、公園内を見渡した。
「ん、どうぞ」
丁度噴水に目を向けていた頃、渉くんがあたしに声を掛けた。
パッとあたしは噴水から目を離して、渉くんを見た。
「あ、ありがと」
渉くんが、手でベンチに座るように促したので、あたしはベンチに座った。
渉くんも、あたしの隣に1人…いや、2人分くらい間を開けて座った。
んー、なんだろう。
すごい違和感。
それは、いつも離れろってくらい渉くんがくっ付いていたからだろうか?
いや、それもあるけれどきっと、普通でもおかしいと感じるはずだ。


