嬉しいような、驚いたような、怖くなったような。
色んな感情が織り交ざる。
「え、おい。なんで泣いてんの?」
「あ、ごめっ……」
目の前にいる渉くんは、あたしに心配そうに近づいてくる。
その肩は、震えていた。
それは、驚いたからだろうか。
でも、息も荒い。
もしかして、走ってた?
「渉くん、渉くんっ……」
言いたいことはたくさんある。
聞きたいことも。
でも、言葉にならない。
「俺、このままじゃ嫌で……。昨日、守と帰ってたから邪魔かと思ったんだけど……」
あたしは首を横に大きく振った。
「でも、どうしてもこのままじゃ嫌で。それで、学校終わってからそっちに行こうと思ったんだけど」


