まぁ、それはじきに分かるだろうから。
「次も曲がるからね」
「ほら、曲がってばっかり」
「ははは、仕方ないよ」
守先輩は角を曲がった。
一瞬、先輩が見えなくなった。
慌ててあたしも角を曲がった。
…………と。
<ドンッ>
「わっ!」
曲がった瞬間、あたしは何かにぶつかった。
少し鼻が痛くなった。
少しその何かから離れて、その何かを見つめると。
「せ、先輩……?」
それは守先輩で、先輩はあたしの呼びかけに答えずに固まっていた。
何なんだろうか?
少し見える先輩の瞳は、大きく見開き、小さく揺れていた。
まるで、何かに動揺しているような。
まるで、何かに驚いているような。


