脱☆年下系男子






 まぁ、それはじきに分かるだろうから。




「次も曲がるからね」


「ほら、曲がってばっかり」


「ははは、仕方ないよ」



 守先輩は角を曲がった。

 一瞬、先輩が見えなくなった。



 慌ててあたしも角を曲がった。




 …………と。





<ドンッ>


「わっ!」




 曲がった瞬間、あたしは何かにぶつかった。

 少し鼻が痛くなった。



 少しその何かから離れて、その何かを見つめると。




「せ、先輩……?」


 それは守先輩で、先輩はあたしの呼びかけに答えずに固まっていた。



 何なんだろうか?


 少し見える先輩の瞳は、大きく見開き、小さく揺れていた。


 まるで、何かに動揺しているような。

 まるで、何かに驚いているような。