脱☆年下系男子







 放課後の下駄箱の前で、腕を組んで壁に凭れている守先輩を見つけた。


 あたしが声を掛けると、先輩は笑顔で手を振った。



「ごめんなさい!待たせちゃいましたか?」


「ううん、大丈夫」


 あたしは先輩の笑顔にホッとした。


 ゆっくりと歩き出すあたし達。

 他愛もない話をしながら、ふと校門を見る。




 あ、やっぱりなぁ……。


「渉くん、来てない……」



 校門のところには、渉くんらしき人はいなかった。

 そのことだけに、あたしはすごく悲しくなった。


「……大丈夫だよ、きっと。だって、昨日もあんまり見えないところにいたじゃん」



 守先輩はそう言って、俯くあたしの頭を撫でた。




「ッ!……ちょっと、止めてください」


「あははっ、ごめん」



 全然反省してる感じが無いんですけど?

 ほんの少しムッとして、ほんの少しドキッとした。


 でも、先輩が言うとおり、まだ分からない。

 昨日も、校門を過ぎたところにいたから。



 よし、落ち込んでないでいこう!!



 あたしは頭を上げて、前を見つめた。