脱☆年下系男子








 朝、あたしは雨の音で目を覚ました。



 あー、やっぱり雨か。


 残念ながら晴れではなかったようで。

 暗い感じになって、もしかしたら仲直りも無理になるかもしれない。


 雨って、そんなイメージを引き寄せてる。




「……起きよ」


 ふぁーとあくびを一つして立ち上がる。




 布団には、確かに早く入った。


 けれど緊張して寝れなかった。



 まず、渉くんが来てくれるかの問題なんだけど……。



 んー、でもよく考えたら、図々しい願いだったよね。

 あんな酷いことしておいて、渉くんが来てくれるのを待ってるだけなんて。


 家は分からないけど、学校ならなんとなく分かるから。

 ま、帰っちゃってたら終わりだけど。



 じゃ、じゃあ……。


 守先輩に教えてもらうとか?



 あーあ、どこまでもあたしは人頼み。


 自分では、一歩も動けてない。



「渉くん……」


 もしも会えたらって考えてるんだよ。