朝、あたしは雨の音で目を覚ました。
あー、やっぱり雨か。
残念ながら晴れではなかったようで。
暗い感じになって、もしかしたら仲直りも無理になるかもしれない。
雨って、そんなイメージを引き寄せてる。
「……起きよ」
ふぁーとあくびを一つして立ち上がる。
布団には、確かに早く入った。
けれど緊張して寝れなかった。
まず、渉くんが来てくれるかの問題なんだけど……。
んー、でもよく考えたら、図々しい願いだったよね。
あんな酷いことしておいて、渉くんが来てくれるのを待ってるだけなんて。
家は分からないけど、学校ならなんとなく分かるから。
ま、帰っちゃってたら終わりだけど。
じゃ、じゃあ……。
守先輩に教えてもらうとか?
あーあ、どこまでもあたしは人頼み。
自分では、一歩も動けてない。
「渉くん……」
もしも会えたらって考えてるんだよ。


