トレモロホリディ

「掃除の途中だったから、窓開けっ放しにしてた…」


そう言って、ガラガラと窓を閉める湊君。


そうなんだ。


私が帰宅したから、慌てて部屋に来てくれたんだね。


嬉しい…。


「カーテンどうする?

薄暗い方がいい?」


「え…?」


ど、どういう意味?


「湊君…、これから眠るの?」


私はもう昼間の仕事をしているから、こんな時間から眠れないけど…。


「半分くらい閉めよっか。

全然姿が見えないのはイヤだし」


んん?


一体何の話?


ワケがわからず、天井を睨んでいると。


視界に湊君の顔が入って来た。


「邪魔者はいなくなったし…。

続き、しようか…」


へっ?


続き?


「続きってもしかして、あの…。

さっきのキス、の…?」


私の問いに、湊君がフフッと怪しげに笑う。


「まさかぁ~」


あ、なんだ。


そうだよね。


ビックリした~。


「それ以上のことだよ」


そう言って、急に私に覆いかぶさる湊君。


「えっ、それ以上って」


まさか、あの…。


「俺は決めた。


今から美菜ちゃんを抱く!」


「…………!」


ま、ま…。



まじで~~~~~~~???