「えーと、あの……。なんで?」


なぜあなたのようなイケメン君が、私なんぞと一緒に家具量販店に?


「俺もちょっと買いたいものが色々あるんだ。

あそこなら、わりと何でも揃うでしょ?

そいつが所構わず爪とぎするから、シーツがボロボロになっちゃったんだ」


ミナト君の言葉を聞いて、私は未だ太ももの上で眠っている茶虎に目を向けた。


こんなに小さくても、立派に爪とぎするんだねー。


「家具を傷つけないように、色々対策しないとね。

爪とぎも買わないとなー」


なるほど。


生き物を飼うって、やっぱり大変なんだね。


「俺、一人で買い物とか外で一人でご飯とか苦手なんだ。

ミナちゃんが買いに行くなら、ご一緒したいな。

ダメかな?」


ミナト君が少し上目遣いをする。


そんな澄んだ瞳で見つめるのはやめて欲しい。


綺麗な顔なのに、さらに可愛いって反則じゃん!