トレモロホリディ

なんだか疲れた俺達は、めぐるの部屋に行くことにした。


彼女は今、タレント仲間と三人で3LDKの部屋を借りている。


今日は一人女の子がいるみたいで、なんだか気恥ずかしいままリビングでその子に挨拶をして、めぐるの部屋に入った。


一応6畳あるらしいけど、やたらと物が多くてすごく狭い。


俺は僅かにある床のスペースに腰を下ろした。


「はぁー、足が痛~い」


そう言ってめぐるがベッドに足を放り投げる。


あんな高いヒールを履いて歩き回っていれば、仕方ないよね…。


「ねぇ、聞いて。

今度ね、バラエティ番組に出ることになったの。

フリップを持って立ってるだけなんだけど。

でも一応レギュラーなんだよー」


「へぇ、すごいじゃん。

テレビに出るんだ」


「まぁ、深夜枠なんだけどねー」


「それでもすごいよー」


そうやって少しずつでも地道に頑張っていれば、いずれ大きな仕事に繋がっていくに違いない。