トレモロホリディ

「梨香ちゃん」


「え…?」


真剣な顔をする壮真君に、私も梨香ちゃんも動きが止まる。


な、なになに?


一体どうしたの?


思わず梨香ちゃんと顔を見合わせると。


「ごめんっ!!!」


壮真君が両手を合わせて、頭を下げた。


「えっ?ごめんって何ー?」


「実はさ。

湊のヤツ、熱出してさ。

急遽来れなくなったんだよー。

ホント申し訳ない。

今スタッフ全員で、わかる範囲で手分けして、お客さんにメール送信してるんだけどね。

ちょっと行き届いてなくて」


「えー?うそー!」


梨香ちゃんは明らかにイヤそうな顔をした。