トレモロホリディ

その後、湊君は彼女が泣き止むのを静かに待っているようだった。


長いな…。


私からじゃ、めぐるちゃんの様子は全くわからないし。


余計に長く感じるのかもしれない。


もういい加減に、解放してあげて欲しいなと内心思っていると。



「…………。


わかったよ…」



ため息混じりに呟く湊君。



わかった…?



わかったって。



何が…?



「でも。

今は俺、夜勤しかしてないから、

夜に会うのは無理だよ?」




え…?



会う?



会うって言った…?




そんな…!