「このアパートって、ペット禁止じゃなかったっけ?」
「あー、うん。
それはそうなんだけどさ」
そう言った直後、彼は何を思ったか急に玄関に足を踏み入れてドアをバタンと強く閉めた。
私の顔をじっと見つめたままで。
「え…?」
突然の彼の行動に、心臓が止まりそうになる私。
あのー。
めちゃくちゃドアップなんですけど。
いやー、それにしても。
本当に綺麗な肌だな。
もしかしてメイクしてるのかなって内心疑ってたんだけど、ホントに素肌なんだね。
なんて長いまつ毛なんだろう。
おっと、だからそうじゃなくて!
「どうしたの?急に」
そう口を開いた私に、ミナト君は「シッ」と言って人差し指を自分の口元に当てた。
なんだろうときょとんとしていると、ドアの向こうからコツコツと誰かの足音が聞こえた。
その足音はカンカンと階段を歩く音へと変わり、次第に遠のいていった。
「お互い、いろいろまずいでしょ?バレると」
「え?あ、あぁ…」
そうだよね。
私は女のひとり暮らしがバレると困るし、ミナト君は猫を飼っていることがバレるとまずいもんね。
「あー、うん。
それはそうなんだけどさ」
そう言った直後、彼は何を思ったか急に玄関に足を踏み入れてドアをバタンと強く閉めた。
私の顔をじっと見つめたままで。
「え…?」
突然の彼の行動に、心臓が止まりそうになる私。
あのー。
めちゃくちゃドアップなんですけど。
いやー、それにしても。
本当に綺麗な肌だな。
もしかしてメイクしてるのかなって内心疑ってたんだけど、ホントに素肌なんだね。
なんて長いまつ毛なんだろう。
おっと、だからそうじゃなくて!
「どうしたの?急に」
そう口を開いた私に、ミナト君は「シッ」と言って人差し指を自分の口元に当てた。
なんだろうときょとんとしていると、ドアの向こうからコツコツと誰かの足音が聞こえた。
その足音はカンカンと階段を歩く音へと変わり、次第に遠のいていった。
「お互い、いろいろまずいでしょ?バレると」
「え?あ、あぁ…」
そうだよね。
私は女のひとり暮らしがバレると困るし、ミナト君は猫を飼っていることがバレるとまずいもんね。



