湊君


もし湊君が自信を失くしたら


いくらだって


大丈夫って言ってあげる


何度だって言ってあげる


何も間違ってないよって


そのままでいいんだよって


そう言ってあげる




夜の仕事をする湊君も


好きな絵を描く湊君も


まだ めぐるちゃんが好きな湊君も


どんな湊君でも


私にとってはどれも同じなの


何ひとつ 変わらない




しばらく髪を撫でてあげていると


湊君が小さな寝息を立て始めた


眠っちゃったんだね


安心したのかな…?


湊君の濡れた頬をそっと指で拭うと


私も目を閉じた




湊君



おやすみ



目を覚ました時には



さっきより元気になっているといいね




元気になったら



私の話も



少し聞いてくれるかな?





どうしても




伝えたい




大切な言葉があるから…