トレモロホリディ

湊君が穂波さんの手に、自分の手を置いている。


どうやら、チャンネルを替えるのを阻止したようだ。


「な、なに…?お前」


目を丸くする壮真君と同様、私と穂波さんもビックリして固まっていた。


湊君の視線の先は、テレビ画面で…。


あまりに真剣に湊君が観ているので、私達三人もテレビに視線を向けた。


そのテレビ画面に映し出されていたのは、洗顔料のCM。


三人の女の子が楽しそうに泡で洗顔をし、水で洗い流し、タオルで滴を拭っている。


初めて観るCMだけど、特に何か珍しいものが映っているわけでもないし。


一体どうしたんだろうと思っていると。







「めぐる…」








湊君が呟いた言葉に。







全身が凍りついた。