きっと湊君は、


めぐるちゃんにも、ずっとそうして来たのだろう。


髪を染めてあげて。


似合う服を一緒に探して。


仕事が見つかるように、


可愛くなる魔法を、


沢山かけてあげていたのだろう。


本当は私じゃなくて、


めぐるちゃんにそうしてあげたいのかもしれない。


出来栄えも、私とめぐるちゃんじゃ、天と地の差があるだろうし。


やりがいも感じないだろうけど。


でも、それでもね。


今は、湊君の魔法にかかっていたい。



そうしたら私、




強くいられる気がするんだ。