トレモロホリディ

次の日の早朝。


珍しく湊君が、私の部屋のインターホンを鳴らした。


「お疲れさま」と笑顔でドアを開けると、開口一番「どうだった?」と聞かれた。


やっぱり湊君も、気になっていたんだね。


私は良いサイトを発見したこと、早速作品をアップロードしたことを湊君に伝えた。


「それがね、聞いて。

さっきサイトを開いたらね。

湊君の作品全部に、評価とコメントが付いてたの」


「えぇっ、うそ!もう?

な、なんて書いてあった?」


「これがサイト名。あとでゆっくり一人で見るといいよ~」


サイト名をメモした紙を手渡すと、湊君の頬がピンク色に染まった。


「そ、それもそうだよね。

シャワー浴びて、朝ご飯食べてからゆっくり見るよ。

美菜ちゃん、寝る準備が出来たら部屋に来てね」


「うん。10時頃に行くね」


「わかった。じゃあ後で」


そう言うと湊君は、自分の部屋へと帰って行った。


ふふっ。


湊君、なんだかいつも以上に可愛かったなあ。