トレモロホリディ

その日の夜。


私は自分の部屋で、ノートパソコンとひたすらにらめっこをしていた。


作品を公開出来るサイトを必死に探し、良心的なサイトを発見した。


そのサイトには、趣味で描いたと思われる絵が沢山公開されていた。


公開されている作品は、気に入る人がいれば買い取ってもらうことも可能だし、新たに作品を描いて欲しいと依頼されれば、仕事として引き受けることも可能のようだ。


私は湊君の絵をデジカメに撮り、早速作品をアップロードした。


作品には評価が付けられたり、感想が付いたりもするようだ。


あぁ…。


自分のことのようにドキドキしてしまう。


どうか、誰かの目に止まりますように…。


そう願わずにはいられなかった。