遮光カーテンは既に閉められていて、15cmほど開いた隙間から、外の光が漏れていた。


早速ミナト君が、壁側にゴロンと寝転ぶ。


久しぶりでかなり恥ずかしいけれど、私も枕を置いてゴロンと寝転んだ。


ミナト君は掛け布団を、私はタオルケットを両手両足に挟んで向かい合う。


ミナト君はずっとニコニコ笑っていて。


その笑顔に、私もつられて笑ってしまう。


恥ずかしいやら、照れくさいやら。


もうくすぐったくてたまらない。


「どうしよー。すげー嬉しい」


そう言って、自分の掛け布団をぎゅっと抱きしめるミナト君。


そんなあなたを、私は布団ごと抱きしめたいです!


「俺ね、いっつもこの壁側で、ミナちゃんの部屋に向いて寝てたんだ。

この壁の向こうで、ミナちゃんが寝てるんだなあって思って。

でも所詮、壁と向かい合ってるだけだしね。

寂しかったな…」


うそ…。


ミナト君も私の部屋の方に向いて寝ていたの?


私もなんですけど。


ってことはよ?


壁越しに向かい合って寝てたってこと?


そ、それって…。


「ミナちゃんどうしたの?

顔が真っ赤だよ?」


「へっ?

いや、あの…。

なんでもないです…」


ヤバイ。


なんか、鼻血出そう。