アルバイトが終わって急いでアパートに帰ると、シャワーを浴びて、簡単な朝食を食べ、歯磨きを済ませた


枕とタオルケットを大きな紙袋に詰め込んで、ミナト君の部屋へと向かう。


ドキドキしながらインターホンを鳴らすと、ガチャンとドアが開いてミナト君が顔を出した。


「おかえり」


ニッと可愛い顔で笑うミナト君。


おかえりって…、ひゃーっ。


嬉し過ぎて、どうリアクションしていいかわからないじゃないか!


早速部屋に入ると、なんだか懐かしい香りがした。


ミナト君のような、爽やかな香りだ。


二人で真っ先に向かうのは、あのダブルベッド。


部屋の大半がベッドで占領されているから、そこしか居場所がないっていうのもあるんだけど。


それでも全くいやらしさがないところが、ミナト君の不思議なところかもしれない。