千日紅~永遠のキズナ~

終いには、恭ちゃんまで笑っている。


あたしは近くにあるクッションを、恭ちゃんに向って投げる。


「なんで、俺なんだよ。今日、トシのこと止めてやったのに」

「あ゛ぁ?」


恭ちゃんの言葉に、笑っていた康樹がトシちゃんを睨む。


「恭、バカ!」

「ヤベッ」


2人は康樹を見て焦る。


「てめぇら、喧嘩したのかよ」

「いや、喧嘩って訳じゃねぇよ。珠愛、何とか言えよ」

「トシちゃんが生徒殴った」


あたしはさっきの仕返しとばかりに言う。


「康樹、これには事情が、、、」

「トシ、おめぇ手出してんじゃねか」


康樹から蹴りが入り、言い合いはそこで終わった。