千日紅~永遠のキズナ~

それだけじゃ、ダメか?


、、、それだけじゃない。


それだけで、充分過ぎるよ。


「、、、瞬」


今にも消え入りそうな、愛おしい声で、、、


彼の名前を呼ぶ。


「お前の帰る場所は、ここじゃねぇよね?」


瞬は、そう言うと、千日紅のたまり場を見る。


「お前の帰る場所は、アメジストだ。、、、それは、これからも変わらねぇ」


、、、アメジスト。


それに涙を堪えながら、何度も頷いた。


「なら、ちゃんと「さよなら」しに、行くぞ」


そして瞬に手を引かれながら、あたし達も千日紅のたまり場に足を踏み入れた。