千日紅~永遠のキズナ~

「止めろ」


気付いたら、体が先に動いていた。


まだ殴ろうとする珠愛を、俺は無理やり抱きしめた。


離さねぇ、、、


俺は、抱きしめる腕に力を込める。


すると、俺の腕の中で急に泣き始める。


珠愛の中で何かが壊れたのかもしれない。


ただ泣く珠愛に、、、


俺は何をしてやれば良いのかわからなくなった。


だけど、珠愛のことを離してはいけないと思った。


だから、俺はただ珠愛のことを、強く抱き締め続けた。


珠愛が、何処にも居なくならないように、、、