千日紅~永遠のキズナ~

あたしの言葉に、、、


何度も頷き、ポツリポツリと話し出す。


「何処に行っても、兄貴は人気者だった」


蓮の周りには、いつも人が集まってたもんね。


「俺にとって兄貴は、憧れで、目標で、、、でも、超えられない壁でもあった」

「、、、うん」


あたしは、話の所々で相槌を打つ。


「中学に上がって、暴走族に入って、、、。それなりに、喧嘩だって強くなって、、、。俺の名前だって、売れて来たのに、、、。誰かが、言ったんだよ。俺が「千日紅の蓮の弟だ」って。そしたら、周りは俺を、俺として見てくれなくなった」


みんなが蓮の弟として、葵くんのことを見るようになった。


葵くんは、葵くんなのに、、、