千日紅~永遠のキズナ~

今までが、穏やか過ぎたのかもしれない。


彼らだって、暴走族。


仲間がやられたとわかれば、ピリピリとしたような空気になるのは当たり前だ。


これが本来の彼らの姿なのだ。


みんなは慌しく動き回る。


「懐かしい」


あさひはあたしの隣に来て、そう言う。


「みんなが暴走族だってこと、忘れてた」


今までが平和だったから。


「みんななら、大丈夫だよ」


あさひはあたしを安心させるように言う。